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A・Yさん 女性

大学:University of California, Berkeley
専攻: Practice of Art
卒業 Class of 2012
出身校: Palomar College



【留学のきっかけ】
小学校の合唱団に所属していた時、同時多発テロの被害者へ歌でエールを送った。それに対し感謝の返答が帰って来た時に世界中の人と繋がっていることを感じ世界に興味を持つ。海外への興味が進路選択に影響し留学を決意。

【バックグラウンド】
日本の高校を卒業後の留学を決意しSAT、TOEFL向けの塾に通いアメリカの大学に出願したが英語力が足りず不合格。浪人して英語専攻で日本の大学に行く、または交換留学も考えたが英語を使うことに興味があり学問としての興味が薄かったこと、1年という短い期間での英語力を養い文化を学ぶことは難しいと思いコミュニティカレッジから編入する方法を選ぶ。1・2年次に一般教養を学びそれから自分の専攻分野を学んでいくことができるシステムが魅力的であった。

【Paloma College】
UC San Diego Extension ESL programに2ヶ月通い、その後コミカレに進学。多くの留学生がおり日本人も多かった。英語が不得意であったこともあり初めは比較的簡単な授業(Chicano Studies, math, ESLなど)を選択しクラブ活動にも参加し友達作りに励んだ。英語のハンディキャップがあるのでネイティブの友人を作ることが難しかったが、子供の頃から絵を描くのが得意でクラブのポスター作りなどを率先して行い次第に友達の輪が広がってきた。

日本人のカウンセラーがいた事もありボランティア情報や書類等のサポートが受けられた。振り返るとこのサポートがあることで両親が安心することができたと思う。

【編入時のGPA】
3.9

【エッセイの内容】
自身の幼少期からの性格、特徴について:幼少期に友達ができなかった経験があり自分を見つめ変え努力して今では多くの友達ができたことで人との繋がりが大切に思うようになったこと。初めはできないことでも諦めずに出来るまでやる人間であることをエッセイに示した。

専攻を選んだ理由についてはアートとは First Languageであると表現し人間関係を築くのが苦手なときにも絵を描くことで自分を表現し認めてもらえる。存在感を示すことができる。たとえ言語が違っていても、アートを通してコミュニケーションができ、他とは違うことが価値であるアートを通して、お互いの文化を尊重していくことができる。

【課外活動】
Encuentro:メキシカンアメリカンのスクールクラブ、キャンパスの掃除、
メキシコ系アメリカ人は進学率が低いので、大学進学を奨励する為の会議にボランティアとして参加。
コミュニティセンターボランティア:子供と一緒に遊んだり勉強を教える。パブリックライブラリーで日本の文化を紹介するイベントなどにも携わる。ふくわらい、紙芝居、折り紙、など
フィルムクラブ:


【UC Berkeleyでの経験】
授業について:
Practice of Art専攻は実技とアカデミックな内容を学びアートの基礎を固める。Painting, Drawing, 版画などの実技とArt History, Visual thinkingなどを学ぶ。
アートとは一体なにで社会の中でどのような役割があるか考えたり、作品を見てなぜこのような表現をしたのかを考えたりする。

アカデミッククラスでは、Global Perspectives in Contemporary Artのクラスが印象的で毎週様々な記事を5つ程読みそれについて3ページのジャーナルを書く。テストは2回のプレゼンで授業形態はディスカッション。絵画の世界では西洋の白人男性の絵が最高値で女性や違う人種の絵はそれ以下の価格になるのだがそれはなぜか? 実際には世界中に様々なアートがあり歴史と密接に繋がっている。などを考えるクラスであった。

実技クラスでは、コスチュームデザイン。セメスター内で3つの作品(舞台・本)を読みその状況、歴史的背景などから考察しコスチュームをデザインする。時代に沿ったコスチュームにしたり使いたいキャストを選んだりすることが興味深く印象的だった。

大学の雰囲気について:
世界的に有名な大学で本当に優秀な人も沢山いた。世間からの評価も高くなる。しかし、自分は入学前と全く変わらないし自分の実力だけで入学できだわけでも卒業できたわけでもないので勘違いしたくないと思うことがあった。それと周りの優秀な学生も元から勉強ができた人ではなくてものすごい努力量で知性を養っている人達が沢山いることに驚いた。

【Berkeleyでの課外活動】
Cal Japan Club:
キャリアメンバーで主にBerkeleyキャンパスで行われる日系企業説明会の企画・運営に携わる。
CALPIRG:
学生団体でインターンシップしビニール袋を禁止するためのキャンペーンに携わる。
Nikkei Chorus Ensemble (NiCE):
アカペラ合唱団にてキャンパス内外でパフォーマンスをする。


【卒業後】
OPT(Optional Practical Training)期間内にインターンで経験を積み日本の美術系企業に就職を考えている。
インターンではギャラリーなどで働き様々な実技を学びたい。(クラスとアーティスト登録のサポートや作品をデータベース化したりデータ化するなど)
将来については経験を積みながら考えていくつもりで帰国するかアメリカに残るかはまだわからない。

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