
University of California, Berkeley

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Y・Yさん 男性
大学:University of California, Berkeley
専攻:Sociology
卒業:Class of 2014
出身校:Orange Coast College
【留学のきっかけ】
留学がしたいという動機でなく教養や論理性を養う必要性を社会に出て強く認識し大学で学び直す為にアメリカに来ました。
【バックグラウンド】
アラスカで生まれ生後すぐ日本に移り、高校まで野球を真剣にしていましたが肩の故障で断念し日本大学へ進学しました。勉強の興味は薄く新聞勧誘のバイトに専念していました。大学2年の時に両親の経営する会社が倒産したことにより学費、生活費を自己負担する必要ができたため新聞勧誘の仕事により一層注力しました。
その当時から漠然と「アメリカに行きたい」という思いがあり、父の友人がアラスカで水産物貿易事業を立ち上げたことをチャンスと思い大学3年の夏休みの間住み込みで働きました。 10人程の工場メンバーをまとめる必要があり英語が全く出来なかったので非常に苦労しました。
帰国後は就職活動をせず1年間独学でCPA(米国公認会計士試験)の勉強に挑戦しましたが試験で結果が出せず断念しました。CPAを諦めすぐに就職活動を開始し幸いにも海外展開する食品貿易企業の採用がすんなり決まり、入社3週間後にはハワイへ異動となりました。日系企業やレストランへのセールスを担当し、副業ではTUMIなどの小物を安く仕入れ日本で販売していました。ハワイには日本人が多すぎたこととしっかりと勉強したいという気持ちが高まり退職を決め知人宅のあるカルフォルニアへ移りました。
取引先であったハウス食品の職制に家を提供され仕事のオファーまでもらいましたが、勉強を目的で退職したのに競合へ就職することは引き抜き行為になり筋が通らないので申し入れを断り日系の派遣会社に就職しました。
セールスとして採用されましたが会社の都合ですぐに事務職に配置転換され英語が出来ないことでゴミのような扱いを受け語学と教養の取得へ更に熱が入りました。UCLAなど名門大学出身者が多い職場で高い語学力を持っており、 生まれて初めて人を見返したいというネガティブな理由がモチベーションになった経験です。5ヶ月程勤務し退職しました。
前職の同僚の紹介で水産商社のCEOと面談し、幸いにも学費を払うから仕事をしないかと誘われEl camino collegeに通いながらそこで働きました。朝4時から出社し夜はESLの授業を受ける生活をしていたが生活リズムが崩れ学業に身が入らないので仕事をやめ学業に専念することを決意しオレンジカウンティのコミュニティカレッジへ入学しました。
【コミュニティカレッジ】
ビジネス専攻で4年制大学への編入を目指していた。しかし、たまたま受講したアートクラスで多彩な物に見識があるビジネスマンの方が面白いと気づき社会学専攻に変更しました。またアートの先生が時間度外視して自分が理解できるまで教えてくれる姿勢に感銘を受け、利益を追求するビジネス思考の人でなく彼のように気持ちのこもった仕事をしたいと思いました。
学費を稼ぐために小物やワイン、サプリメントなどの売れるものはなんでも大量に仕入れ日本で販売しました。この頃に、 自分で新たなマーケットを作り出せるようなビジネスに挑戦してみたいと野心が芽生え石鹸販売ビジネスに着手しました。
アメリカでお茶の石鹸が流行りだしていた時に、お茶のカテキンでできた石鹸メーカーが日本にあることを知りこれに目をつけ即日本に帰国し直接交渉し独占販売権を得ました。商品パッケージをデザイナーの野老朝雄に飛び込みでお願いし約束をこじつけパッケージが完成しました。しかし、販売開始寸前に日本で「茶のしずく問題」が起き(石鹸に含まれる加水分解コムギが従来アレルギーのない人にまで小麦アレルギ−症状が発生しメーカーが起訴され他事件)もしアメリカで自分の商品が訴えられたら保険では対応しきれない額の訴訟問題になるうえ製造元への責任も問われかねないと弁護士の助言をもらいカテキン石鹸販売を断念しました。
UCのアプリケーションにはこのカテキン石鹸ビジネスの挑戦した経験を書きました。その甲斐あって奨学金と生活費一部支給の機会を得ました。
【編入時のGPA】
GPA 3.91
【課外活動・クラブ活動】
東日本大震災後、陸前高田でボランティア。
大学内での募金活動に参加:注目を得て人を集めればより募金が集まると思い新聞社に複数メールを送りLA Timesが取材にきました。
寿司レストランのマーケティングサポート:SNSを活用した結果売上15%程伸びました。SNSを通して雑誌にアプローチした結果、travel + leisure , Lon Angeles magazine, food & wine等の有名雑誌にレストランの記事が紹介される。また地元LAWeekly紙に2012年度L.AのBest Sushiレストラン2位に圏外からランクイン。Zagatにもラインイン。
【Berkeleyでの経験】
入学直後に哲学専攻に変更しました。文章力、論理性、読解力、ディスカッションを通じてスピーキング力を付けるなどを理由としていましたが予想以上に難解で社会学専攻へ戻しました。
オレンジカウンティ時代から資金力がついてきたので取引額の高い商品で効率よく学費を工面するために金貨販売をはじめました。近くのコインディーラーに通い選別法や金額の感覚を学びアメリカの金貨販売を開始しました。コインユーザーの需要がアメリカコインからヨーロッパへシフトしてきているのでヨーロッパ市場も視野に入れ活動するつもりです。
Berkeleyでは家探しに苦労しました。Craigslistをもとに家を探しましたが30件ぐらいmailを送り返事が返って来たのがわずか2件でした。Berkeleyに編入が決まり寮に住まない場合、余裕を持って家探しをする事をお勧めします。
【卒業後】
日本の伝統的なものと海外の奇抜なアイデアを組み合わせる活動をし、新たな価値を創造できるビジネスをしていきたいと 考えています。その為には高い英語力が必要なためBerkeleyでSociologyの勉強を通じてリテラシーを養いたいです。自分は人が選ばない道を進む傾向にあってユニークなレンズを通じて物を見ていると思います。これからも人がやらない様な面白いことがしたいです。